pupaの話し合ってみたシリーズ第4弾。今回のテーマは、「サードプレイス」です!
このシリーズはテーマを決めて意見を出し合い、様々な価値観・考え方に触れようという企画です。
自分が心地よいと感じる居場所はありますか?
大学生になると4割近くの人が実家を離れて、一人暮らしを始めます。下宿先では自分の好きなように生活できる反面、実家のような安心感がなかったり。
また社会人生活を送っていると、学生期間にサークルや部活など、仲の良い友達となにかに熱中することがあったなーと感じることがあるかと思います。
自宅や職場・学校で、自分にとって心地良く感じる居場所を「サードプレイス」と言います。スタバのコンセプトに組み込まれていることで有名ですね。
サードプレイスとは、コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、心地のよい第3の居場所を指す。サード・プレイスの例としては、カフェ、クラブ、公園などである。
引用:ウィキペディア『サード・プレイス』
社会人2名(きら・いけやん)・大学生3名(りくご・ゆうすけ・やまぐち)で「サードプレイス」について話し合ってみました!
立場の異なるディスカッション参加者は、どんなことをサードプレイスに求めているのでしょうか?
第3の居場所「サードプレイス」ってどんな場所?
── みなさんはどんなサードプレイスをお持ちですか?
いけやん:僕は大学3年まではサードプレイスと呼べる場所がありませんでした。それができてからは楽しさが増えました。学校や家ではメンバーが固定化されているし、行き場のないストレスを抱えるつらさがありました。サードプレイスによって新しい環境やつながりが生まれると、ストレスの発散というか心が落ち着く場所が増えたなと思います。
ゆうすけ:いけやんと近いです。俺は人よりサードプレイスがたくさんあると思っています。例えば趣味のボルダリングではジムごとにいろんな仲間がいて、それぞれ発散できるものが違う。地元の仲間をサードプレイスと言うなら、月に一回くらい集まったりするし。場所によってできる話が違うか、サードと言わず何個あってもいいですね!
── たしかに便宜上「サード」なだけであって、1つである必要はないですね!
きら:私は学生時代からいろんなイベントに参加していて、その時々に顔を合わせて交流を深めることが多かったです。大学ではサークルに入っていなかったので、特定のメンバーと仲良くすることが少なかったですが、大学4年になってからに入った op.C がサードプレイスになりました。今は会社と家以外の場所で、強制されておらず、自分の意志でその場にいて気を緩めたり、そこから新しい縁をいただいたり、自分のしたいことに有益に働く。サードプレイスには、そんな世界の広がりがあると感じています。
りくご:サードプレイスの存在はなにより、安心感がある場所だと思っています。大学やバイト先でうまくいかなくなった時でも、考えすぎ・悩みすぎを防げて、気を晴らしてくれる場って感じです。
やまぐち:僕がサードプレイスと聞いて、まず思い浮かべるのはスタバです。スタバのコンセプトにある言葉ってイメージが強くて、個人的にはなにかを学ぶ場ってイメージがあります。僕が勉強するためにスタバを使うときは、大学の講義のようなやらされている感がなく、自分の意志を持って取り組んでいます。だからそんな人たちが集まっているイメージが強いです。
── それぞれ価値の感じ方は違えど、「安心できる場」と「自ら学ぶ場」の2つに分かれていますね。
学校外で活動に取り組んだ私の高校生活。視野が広がった経験。サードプレイスとコミュニティとに違いはある?
── 話を聞いていて「コミュニティ」と意味合いが似ている印象を受けましたが、なにが違うでしょうか?
りくご:コミュニティは人がありきで、サードプレイスは人もいるけど加えてそこに場所があるってことが大きな違いだと思います。
いけやん:家庭も一緒に学ぶ仲間もコミュニティだし。自分の持っているコミュニティがいくつかあって、自宅・学校(職場)以外がすべてサードプレイスなのかな。
きら:サードプレイスは、家庭や職場・学校に次ぐ場所です。いくつかのコミュニティには優先順位があるのかなと思っていて、私は op.C に割いている時間や思い入れをほかのコミュニティと同列にできないので、op.Cがサードプレイス(家庭・職場や学校に次ぐ場)としてあります。
ゆうすけ:たしかに、その考えが俺にもしっくりきます。でも、なにを基準に優先順位が付けられているのかな? と思いました。
きら:私の場合、軸に置いているのは「独立してクリエーターになりたい」と目標があって。友達と遊ぶのはその目標までの結びつきが浅いと思っていて、仕事は(最終的にやりたいことへの)結びつきが強いけど、「独立」からは離れている。家庭はまた違って、サードプレイスはこれらの間にある環境です。
ゆうすけ:もしかしたらサードプレイスが2番目になってしまう可能性があるってことですか?
きら:うーん。その可能性は低いと思います。自分のやりたいことで独立するってことは前提だけど、仕事にする以上どこかしらで「生きていくため」って要素が含まれると思います。だからサードプレイスは「生きていくため」ではなく、「やりたいことのため」になにかをする場所って感じ。
いけやん:僕が独立したら、サードプレイスがなくなるような気がします。家族と仕事は強制的に所属しますが、今のサードプレイスできた人間関係が独立時の仕事に直結するからです。
サークルで海外ボランティア活動に関わって抱いた違和感オンラインサロンはサードプレイスになり得るか
── サードプレイスだと感じない場所はありますか? 例えばオンライン上のコミュニティはどうでしょうか。
やまぐち:サードプレイスにはオンラインであれオフラインであれ、一定の場所があると思います。友達同士で集まって遊ぶのはサードプレイスって感じがしなくて。だけど、友達同士で集まるたまり場があれば、そこがサードプレイスになる気がします。
きら:コロナを機に増えたオンライン会議に苦手意識を持っていて、顔をあわせないとコミュニケーションを取った感じがしませんでした。実際に会わないオンライン上でも、集まれる場であればサードプレイスは存在していると思います。
りくご:オンラインサロン、オンラインワークスペースだけじゃなくて、オンラインゲームでも居場所を感じている人は多いのかなと思っています。現実に存在してない場所でも、サードプレイスの役割を満たしているところは意外にあるんじゃないかな。ただ僕にとっては目に見える安心感が大切な要素だと思います。
やまぐち:逆に僕は目に見えない場所のほうが良いと思っています。自宅や大学は目に見えることで起こる感情があって、兄弟や同期を常に比較対象としてしまう。ただオンライン上であれば、実在するかわからない仮想の人と認識できます。だから良きライバルを見つけられて、僕にとってのサードプレイス、つまり自主学習の場にできる。
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