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「境界線の曖昧さ」が大事。学生と社会人との間にあるギャップについて話し合った。

ふさです。pupaの話し合ってみたシリーズ第3弾となる今回。

前回は、「理想のコミュニケーション」についての記事を投稿しましたが、いかがでしたか?

今回のテーマは、「学生と社会人の間にあるギャップ」についてです。

就活では、「どんな仕事がしたいですか?」とか「強みはなんですか?どう活躍してくれますか?」を問われます。

しかし、多くの就活生にとって、社会人として働いているイメージというのは漠然としすぎていて具体的なイメージが全くわきません。

学生が想像できる社会人と、社会人のありのままには大きなギャップがあるのではないか?

そのギャップが、学生がキャリアを考える際の大きな壁の一つなのではないか?

そういう思いから、このトピックで話し合いをすることになりました。

参加者は、ふささつききらやまぐちの3人となっています。

学生と社会人の間にはギャップがある

──はじめに、ふさくんはなんでこのトピックで話したいなって思ったの?

ふさ:学生から社会人への移行がもっとスムーズにならないかなあと、思っているからです。
大学生の時にイメージしていた社会人像は、かなり曖昧で想像しにくいものでした。そして、イメージできないことによる不安が強くありました。
そういった不安を、少しでも減らしていくためにできることは何なんだろうと考えていたことがきっかけです。

さつき:あ〜確かに。私も、就活系の学生団体に入ってるけど入る前と入った後でのギャップはすごかった。

ふさ:それがいいギャップならいいけど、悪い意味での「思ってたのと違う」だとそれはよくないなと思う。新卒が3年以内に転職する確率が3割っていうけど、それも「思ってたのと違う」が起こらなければ減らせる。

自分が生きるお金を自分で賄うことへのギャップ

──ギャップって言ってもいろんなギャップがあるけど、学生と社会人にはどういうギャップがあると思う?

やまぐちお金面でのギャップ。特に実家ぐらしの人はギャップを感じやすいと思ってる。
自分が1ヶ月生きるのにかかるお金を100%自分で賄うっていうことをしたことがないから、家計のお金の状況をちゃんと考えたことがない人が意外と多そう。こないだのミニマムライフコストの記事とかをみてそう思った。

──お金面ね。確かに多くの大学生はそういう事考えたことないやろうな。

さつき:例えば、この1000円のランチ食べるために1時間分の時給が必要なんかー、それを15分で食べるのかー。みたいなのを考えるってこと?しんどくなりそうやな。。

やまぐち:ちょっと違う話だけど、対価か代価かっていう考え方があって。
給料をもらうっていうのはみんな事実としてあって、1ヶ月頑張って働いたからその対価としてもらってるって思うのか、1ヶ月犠牲にしたから代価として給料をもらうのかっていう話で、平たくいえばポジティブかネガティブか。

ふさ:バイトという形でしか働くことがイメージできなかったら、給料に関して代価の考え方が強くなったりとか、学生時代から時給じゃなく働いてる人は対価の考え方が大きかったりとか、社会人でも意外と代価と思って働いてる人が多かったりとか…いろいろやろうな。
確かに、そこの考え方もギャップにはなりそう。

仕事のほとんどは地味な作業である

──今話してるのはあくまでお金についてのギャップの話だけど、ふさが1ヶ月インターンしててギャップに感じたのはどういう部分だったの?

ふさ仕事そのものはかなり地味で、別にキラキラしてないことかなあ

きらさつきやまぐち:あーーーーなるほど。

ふさ:「営業」とひとことで言っても、相手との関係性を作ったり、トーク内容を考えたり、ミーティングをこまめにしたり、資料を作ったり、、当たり前だけど仕事ってそういう地道な作業の繰り返しでしかないというのは改めて思った。

さつき:確かに…。就活してると、変に社会人ってキラキラしてるように見えて夢見がちになったりするよな。そういう人は大きなギャップを感じてしまいそう。

ふさ:就活生として想像するイメージと実際に仕事をするのってやっぱりぜんぜん違う…
就活でもたまに言われるけど、具体的な作業レベルで自分の好き嫌いなどを判断してみる、例えば人と話すのが好きとかパソコンに向かってデータ見ているのが好きとか。その視点は絶対持ったほうがいいなって思った。

さつき:あー。それもやってみなわからんかったりするよな。私も学生団体入って初めてわかったしな。

自分以外の誰かへの責任を考えること

───ここまででどんなギャップがあるかっていう話をしてきたけど、そもそも社会人と学生って何が違うと思う?

やまぐち「責任」がキーワードとしてあると思う。
就活して、被雇用者になる学生が、その年収に対して価値のある人材なのかっていう視点がある人も少ない気がする。「400万の初任給の会社に行きたい」って言ってる人は、自分が400万の価値があるというか、その400万円分の責任を自覚しているのかどうかというか。

さつき:責任持つ経験って大学生のうちになかなかしてきてないからなあ。

きら:私はブライダルの写真を撮るバイトをしてるんですけど、そこで写真を撮ってるのは私しかいないわけで、自分が撮り逃したりとかした時に、挙式とか披露宴という一生に一度の思い出を残すことを任されてるってことなので、すごい責任を感じながら働いてました。

さつき:まさにそういう責任が、ほとんどの人が経験してない責任なんじゃないかなあ。

やまぐち:もはや時給の働き方じゃないよね。

きら:そうですね。実際、今は時給じゃない形でお金もらってます。ただ、時給でやってるときもあったので。

ギャップを軽くするために、学生時代にできること

──自分以外への責任を負うっていうのはキーになりそう。ギャップから生まれる不安というのは、どうやったら少なくしていけると思う?

自分以外の誰かへの責任を考えるために組織に属してみる

誰かと一緒に一つのプロジェクトを完成させる。その経験の中で得られるものは必ず社会人になるときに強みになると思います。

さつき:ギャップを埋めるとか、移行をスムーズにするためにって考えた時にできることはそういう「責任をおう」経験だったりそれについて考える機会を持つみたいなことになるのかな。自分以外の誰かへの責任を考えるために組織に属してみるとか。

きら組織に入ってみる経験大事かもしれないですね。

──ギャップを少なくするには、学生のうちから組織に所属してみると言うのが出ましたね。

きらちゃんなんかは、こうしてオプシーという組織にいるのに加えて、デザインの仕事でフリーランスのような動きもしてるけどその中で気づいたことはある?

きら:そうですね。私はフリーランスっぽい動きをしているので、完全に自分で完結させるっていう感じなんですよね。自分で営業して、制作して、納品して、お金をもらうところまで。だからいわゆる就活してサラリーマンになるっていう社会人の話とはちょっと違うのかなって思うんですけど…

学生なのか社会人なのか曖昧なところにいる

きら:気づきと言うと、私はいま学生なのか社会人なのかかなり曖昧なところにいるのかなって思います。

ふさ:まさに!!その曖昧さが大事だと思ってる。曖昧であればギャップは生まれないから。そういう意味では、きらちゃんみたいに学生時代を過ごせると大学を卒業してからも多分ギャップを感じることは少ないよね。

やまぐち:うんうん、その曖昧さが良いのかもしれない。

きら:ほんとにギャップって言うと、自分からお金を提示しないといけないっていうところがバイトとの違いだから、その自分の価値を自分で定義するっていうのは結構ギャップでした。

──境界線が曖昧なところに身をおくっていうのは、ギャップから生じる不安を少なくするために大事なことだね。

結局はやってみないとわからない

さつき:結局挑戦というか、何事も経験してみなわからんってことやな。
例えば報連相は大事って言うやん。でも、それって実際できてないこと多いな、言われて初めて気づいたなって言うことがよくあって。そういう頭では当たり前にわかってて、でもできてないことってたくさんあるからそれを経験というか実体験をもとに実感してるかっていうのはあるかもしれない。

ふさ:さっき出た組織に所属してみることとか、大学生だけど時給じゃない仕事をしてみるとか、インターンに行ってみるとか、そういう経験の中でしか気づけないことって多いなあ。

編集後、わくさん(op.C代表)の意見

学生と社会人の違いっていう話はよくあるけど、よく言われるのは生産者か、消費者かの違いということ。

お金を払って学ぶのか、お金をもらって価値を生み出すかの違い。その違いが責任感やいわゆる社会人らしさみたいなものを生み出す。

でもこれは0か100かという話ではないと僕は思っていて、生産者側でいる機会が多いか、消費者側でいる機会が多いかの割合の話。学生でも社会人よりしっかりしている人もいるし、社会人でも受け身すぎる人もいる。

僕は学生の時から自分たちで1から何かを企画してお金をいただくという経験を多くさせてもらっていたので当事者意識や生産者としての意識がある程度あったのだと思う。でも、今企業の執行役員として働くほうが責任は重いし自分でなんとかしないといけない場面が多い。

生産者側、消費者側の二点に対してどちらによっているか、その程度によって責任感や信頼とかが変わってくるのかなと。

おわりに

ギャップをなくすには、とにかく経験。

いくら話を聞いたり、ネットや本で情報をみても分からなかったことも経験したらすぐに見えたりする。

インターンなり学生団体なり、フリーランス的にお金を稼いで見るなり、いわゆる社会人として働く上で転用できそうな経験を実際にするのがなによりの糧になりそうですね。

pupaのミーティングでは、毎回このような話し合いを行っています。ちなみにGD(グループディスカッション)と呼んでいます。

普段意識しないことを改めて考えなおしてみたり、価値観を広げるための時間となっており、貴重な時間です。

今後も生き方働き方を広げる話し合いを発信していきます。

あなたは、どんなギャップを感じていますか?

SNSで感想をツイートしてみてくださいね。

pupaメンバーの体験記。このような経験の積み重ねが学生から社会人への移行をスムーズにする助けになるのではないでしょうか?

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