「積ん読(つんどく)」という言葉をご存じでしょうか。
一般的には買った本を読まずに積んでおいて、どんどんたまっていく状態のことを指します。
先日とある友人と話をしていたときに、
「最近積ん読がとまらなくて、部屋が凄いことになってる」
そんなことを聞き、とても尊敬してしまいました。
私も本は読んでいくつか積んであるのですが、私の友人の積ん読具合は度を超えていました。
(写真送ってもらったら本当に凄かったです……)
さて、今回はこの積ん読の理由や効果を考えるとともに、積ん読から学べることを考えてみましょう。
目次
積ん読をする理由
読書好きな人ならなぜ積ん読をしてしまう理由は何となく分かりますよね。
本屋で、ネットで本を見ていて「これだ!」と思った本はついつい買ってしまう、それだけです。
本をあまり買わない習慣の人からすると、なぜまだ読む本がたまっているのに次から次から買ってしまうのか、と思うかもしれません。
純粋に「好き」という理由で買ってしまうのではないでしょうか。
積ん読の効果
では、積ん読の効果とは何なのでしょうか。
私も一時期積ん読状態になってしまったことがあるのですが、その経験を踏まえて考えてみたいと思います。
好きなものに囲まれる
積ん読をする人は十中八九本が大好き、あるいは本に書いてある分野に興味がある人です。
私も以前は机の上が本でいっぱいになっていたのですが、積ん読を消費するときも大好きな本に囲まれて読書をしている自分が何だか好きでした。
読書が好きではない、という人も別の好きなものに囲まれている自分を想像してみてください。
とてもワクワクしてくるのではないでしょうか。
もう手に入らないかもしれない本を手にできる
例えばあなたが本屋さんで気になった本を手に取ったとしましょう。
もしそこでその本を買わなかったらどうなるでしょうか。
ひょっとしたらもう手に入らないかもしれませんし、本のこと自体を忘れてしまうかもしれません。
もし別の日にその本を買ったとしても、最初に本を手に取ったときと同じ気持ちで本を読めないかもしれません。
積ん読をする人を尊敬する理由
私の友人から
「積ん読が止まらなくて部屋が大変なことになっている」
と聞いて私は彼女をとても尊敬しました。
私個人の意見としてですが、積ん読をする人は行動力のある人と思っているからです。
例えば何かやりたいことがあるときに、何かしら理由をつけて結局何もせずに終わってしまう、という経験をした人もいるのではないでしょうか。
反面、積ん読をしてしまう人はその場の衝動に駆られて、「読みたい、知りたい」の一心で動いてしまっているのではないかと考えます。
この考えはプランド・ハップンスタンスの生き方とは|偶然が重なり今がある。でも紹介されている、プランド・ハップンスタンスに近いものがあるともいえます。
私の友人はイラストやデザインを勉強していて、それ関連の本はついつい買ってしまって積ん読状態になるそうです。
思っていることをすぐに行動に移せる人は尊敬できます。その意味で積ん読をしている人のことも個人的に尊敬するのです。
ソシャゲに課金をしまくる人を尊敬できるのか
さて、この理論で話を進めていくと、
「衝動で本を買う人のことを尊敬するなら、衝動でソシャゲに課金する人も尊敬できるだろ」
こんな声も聞こえてきそうです。
もちろん何にお金を使うかはその人の自由ですので、私がソシャゲに課金をする人を見下すことはありません。
ソシャゲの課金と積ん読の決定的な違いは、その投資が自分の今後を変えるかどうか、ではないでしょうか。
積ん読をする人は興味や知的好奇心に駆られて本を買う、というのが積ん読と私が聞いて受け取る印象です。
では、あえてソシャゲはどうなんだ、という回答はしませんが、自分の興味や行動範囲を広げるものには臆すことなくお金を使ってもよいのではないでしょうか。
巡り巡ってその投資が何かしらの形で自分に返ってくるはずです。
積ん読力→行動力
少し言い過ぎなような気もしますが、積ん読力はそのままその人の行動力に結びついているともいえるのではないでしょうか。
もしあなたが何か心の内で迷っていること、本当にしたいことがあるのであれば、積ん読からその行動力を学ぶべきだと思います。
決して本に限りません。
もちろん本が好き、勉強が好きなのであれば、興味を持ったものは片っ端からそろえる。
このメディアpupaのように何か自分でメディア運営をしてみたいのであれば、方法を調べて必要なものはすぐにそろえる。
気になる人がいるのであれば、自分から話しかけてみる。
その一時の衝動を大切にしてみることも大切かもしれません。
自分を見失わない程度に「積ん読」を取り入れる
本に限らず、何か新しいことを始めようと思ったら初期投資が必要になるものです。
一時の衝動を大切にすることも大切ですが、お金の問題を含め自分を見失わないようにすることも大切です。
その衝動に駆られて動いた結果はよくも悪くも何かしらの形で自分に返ってきます。
積ん読をきちんと消費していくがごとく、初期投資のあとに納得できるような行動をしましょう。
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