最近、YouTubeに上がっているプロポーカープレイヤーの動画を見ています。
一回の大会で入賞するだけで、数百万円もらえたりする世界でどうやって勝ち続けてるのだろうとって疑問を持ちました。
そんな僕は1年前にカジノへ行く機会がありました。渡航前に、漠然と勝ちたいなーと思って買った本があります。
それが『賭けの考え方』です。
「長期的な目標を達成するためには目の前の選択を正しくしなければならない」と書かれていて、ギャンブル以外のことにも当てはまりそうだと思いました。
今回は本の内容をもとに、どうすれば正しい選択ができるのかについて紹介します。
感情が邪魔をして、正しい選択をできない
本書は、ポーカーで長期的に勝つための思考習慣を示しています。
一回の勝ち負けに一喜一憂するのではなく、1年などの長い期間で収支がプラスにするために書かれています。
それを実現させるためには、現実を知り、お金儲けではなく一回一回に正しい選択をすることが重要です。
では、正しい選択をするために必要なこととはなんでしょうか?
お金への執着を捨て、自尊心や感情にうまく対処し、多くの経験をもとに正しい選択の精度を上げていくことです。
本書ではポーカーの専門用語を使って解説していますが、最低限のルールを知っている人であれば問題なく読むことができます。
各々が欠点と感じているものについて書かれている章を読むだけでも、ヒントを得られるかと思います。
目先の利益に執着する人の特徴
- もとあった金額まで取り戻そうとする。
- 期待値がプラスのときに、勝ち逃げする。保守的なプレイをする。
- ティルト(感情的になること)する。冷静さを失う。
- 自分より下手なプレイヤーにイライラする。
- プレイスタイルを激しく変化させる。
僕がこの中で気になったのは、「自分より下手なプレイヤーにイライラする」です。
ポーカーでは誰かの損失は誰かの利益となります。このようなゼロサムゲームが現実世界でもたくさんあると思います。
例えばビジネス。誰かが困っているならば、その人を助けることで自分の元に利益が入ってくる。そして助けようとして助けられなかった人は損をする。同じ構造だと思いませんか?
だから、自分より下手な人にイライラするのではなく、その人をうまく利用していくほうが建設的だと思います。
目先の利益に夢中にならないためには
特徴を知って自分にも当てはまると感じた方もいるのではないでしょうか?
正しい選択をして長期的な目標を達成するには、これから紹介することを常に意識しておくことが大切であると書かれています。
金への執着を捨てる
あなたは今、手持ちにあるお金が、不運で無くなったら困りますか?
確かに全てがなくなると困るかもしれません。
では、特定の用途があるものであればどうでしょうか。割り切ってすべてのお金を使えますよね?
お金への執着を捨てるとはこういうことなのです。
そもそもお金を失うことが怖いなら、自分が勝てる可能性に対して十分な投資をできません。自分があまり良くない状況であれ、非常によい状況であれ適切な分だけお金を使うことです。
失うことを恐れるあまりに行動できなくなること自体が一番の悪影響となります。
したがって、手持ちが耐え得る程度の損失は割り切って考え、利益が出そうなところには十分なお金を使えるだけの気持ちを持つのです。
僕の受験時代を振り返ってみると、1つの参考書を買うのに長い時間悩んで結局買わないことがありました。
高校生であった僕にとって、2,000円程度の買い物でさえそのような決断になっていたのです。
しかし、その2,000円を払って得られたであろう知識は、長期的に見れば受験において有効であり、生涯年収も増やしてくれる要素でした。
とはいっても、お金への執着はなかなか捨てられないものです。
そこで、3つのTIPSがあります。
- 経験:金額に慣れる。
- 手持ちの金額:使えるお金を多く持っておくことで、他のことが小さく見える。
- 分離:普段使うお金とは別の用途のお金を用意する。
この3点を意識することで、お金への執着は捨てやすくなります。
自尊心(プライド)で選択しない
自分の変なプライドで行動に移せていないことはありませんか?僕はよくあります。
何かを選択する際に、自尊心の影響を受けることで正しい選択をできなくなることがあるのです。
期待値的に最大の利益となる判断をするためには、自尊心に邪魔されない選択をしていく必要があります。
二兎追う者は一兎も得ずと言いますが、これはまさにこの自尊心で選択しないことに僕は一致していると感じます。
ギャンブルをしている状況においては、利益を上げることが真の目的であり、自分がギャンブルをしていることでどうのように思われるかは余計だということです。
ギャンブルをするなら、全力で利益を上げるための選択が正しく、それを着実にしていくほうが良いのです。
感情にうまく対処する
選択の時に影響が出る感情はおおよそ以下の通りです。
- 怒り
- フラストレーション(欲求):先を急いでしまう。
- 惨めさ:落ち込んでいるので、思い込みが激しくなる。
- 恐怖:行動できず、機会を逃す。
- 幸福感:過大評価する。
- 同情:自分のプラスにならない手助けをする。
- プライド:自尊心の話に同じ。
- 神経質:正しい選択までの過程を経れなくなる。
正直、これらの感情が訪れない人はいません。
だから「いつ・どのような状況で」これらの感情が訪れるのかを把握することで、克服につながります。
学び続ける
一定のレベルになっても、上には上がいます。
もし自分以上にできる相手はいないことが事実であっても、時の経過とともに学び続けてきた人に追い抜かれることはあるでしょう。
だから、勝ちの水準を高く持ち、極めたという幻想をなくしたほうがよいです。
ただやる気や情熱がなくなってしまうこともあります。
そういうときは違うスタイルで同じことに取り組むと別の視点が持てるようになります。
テスト前に授業資料を覚えて、単位を取っているだけの大学生みたいな習慣をつけてしまうと、学び続けることが難しくなるかも知れませんね。ちなみに僕です。せっかく4年間経済学を学ぶのであれば、覚えるだけでなく活用できるレベルまで落とし込めてたらなーと思います。
まとめ
ここまで、長期的な目標を達成するために正しい選択をする方法を紹介しました。
ポーカーのようなギャンブルに対する考えが書かれた本でしたが、ギャンブルをしない人にとっても日常的に使えることばかりだったのではないかと思います。
本書には、お金の扱い方・冷静さを失ったときの行動・スランプにどう立ち向かうか・対戦相手の観察についても書かれています。
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