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「継続は力なり」って何だよと思っていたら17年間続いた話。

op.Cのみやほです。

「継続は力なり」って言いますよね。

そんなのわかってる、それができたら苦労しないんだよ!って個人的には思っていますが、笑

でも17年くらいひとつのことを続けてみて、その言葉の本当の意味がやっとわかってきた気がします。

続ける理由って必要なの?

続けることって思ってるより難しい。

びっくりするほど続かない。

この自粛期間で、時間があっても続かないものは続かない。

わたし自身、何事もすぐに飽きてしまうタイプです。

やりたいことを好きなタイミングでやるので、毎日コツコツというのが苦手です。

だって地味だから。すぐ結果見えないし。

 

でもこんな私でも続いていることがあります。

それは書道です。

17年間続いています。今年で18年目です。

我ながら長い、びっくり。

なぜでしょう。自分でも不思議です。

書道がものすごーく好きなわけではないし、幼い頃なんて座ってじっとしてるのも苦手でした。

どちらかというと、外で男子と一緒にケイドロ (ドロケイ)とかして走り回ってました。

 

そんな私がまさかこんなに長く書道を続けるなんて思ってもいなかったです。

大学生になっても続けているのは、同期の中で私だけになりました。

1番落ち着きがなかったのに。

意外となんとなく続けていたら、続いてました。こんな感覚です。

 

だって17年間結果を出し続けてきたわけでも、必死に書き続けてきたわけでもないから。

勿論そんな時期もあったけど、

いつもいつも全力でやってきたかって言われると、そんな事はないです。

小学生の時は墨を手に塗ってスタンプしたり、疲れてお稽古中に墨をすりながら、寝ていた時もありました。

筆持って書きながら、一瞬寝たこともあります。

筆持ちながら寝たのはネタでしかないですが。笑

続けている明確な理由はない。

でも、最近よく言われるんです。

「そんなに長く書道を続けてるってすごいよね。」って。

結果を出すことでしか評価をされていないと思ってきたけど、続けてただけで褒められました。まさかです。

でも、正直全然嬉しくなかったです。

かなり尖ってた時期ですね。笑

でも今なら、その言葉の意味がわかります。

続ける大変さを知った、今なら凄くよくわかります。

 

ではなぜ続けられているのか?

それはおそらく「先生がとても良かったから」です。

この先生じゃなかったら、今、続けていないと思うんです。

先生から習う書道が好きなんだと思います。

16年間も指導していただいていて、一回も怒られたことがない。

むしろ褒められてしかいないです。

墨を手に塗ってスタンプしてても、書きながら寝ても、怒られないです。

「あらまぁ、すごいわね。」って言って笑いながら、指導してくれるんです。

すごいですよね。

 

先生に教えてもらう時間が、空間が、すごく好きです。

毎回、自己肯定感MAXで帰ってくるので、密かに書道教室をパワースポットって呼んでます。笑

だから、もし書道の先生が、書道ではなく、ダンスや水泳など、他の習い事の先生だったとしたら、その習い事を続けていると思います。

いま、書道が好き?と聞かれたら、うーん、今ちょっとおもしろくなってきてるところだから、もうちょっと待って!って答えると思います。

17年間続けても、まだ書道の面白さには到達していません。

価値の変化

小学生の頃は、先生に褒められるからお稽古に行ってました。

大会前にあった9時から21時の長い練習はお菓子をもらえるから、友達と話せるから、これだけの理由で行ってました。

中学生の頃は、賞状をもらうために、頑張っていました

この時期は結果を出すことが凄く面白かった。

多分中学校の3年間で、トロフィーもタテもたくさんいただいて、賞状も50枚以上はいただいてるんじゃないかな?笑 文部科学大臣賞までいただいたから、完全に思い上がってました。中2の頃の話なのでお許しを。笑

努力をしたら結果が出るから、かなり調子乗ってました。

 

でも高校生になってからは、

芸術の書道になり、少し難しくなりました。

大会もそんなに出なくなり、結果を出すというより、書道に触れる時期でした。

でも、中学校を卒業する時に

多くの人がこのタイミングでやめるのに

「なぜ辞めなかったのか?」

多分それは、書道が自分のアイデンティティの一つになってきたからだと思います。

当時は、自分から書道がなくなったら怖かったのかもしれません。

単に自信がなかったのもあるかもしれません。

振り返ってみると、続けてきた理由でポジティブなものはないです。

「17年間続けるってすごいよね。」って言われると、「そんな大したことないよ。」って思ってしまうのは、このような理由です。

無理のない程度に続けてみたら?

もちろん、好きなことを続けている人も世の中にはたくさんいると思うし、それはとても素敵なこと。とても幸せなことだと思います。それができるのなら最高です。

でも全てがそういう形でなくても、続ける理由なんてなんでもいいのかなって思います。

例え、好きなことじゃなくても続けるモチベーションが他にあって、今続けることができてるから、それもありなんじゃない?

だって続けてるんでしょ?

絶対力になってるはずだから。

なんとなーく続けてたら、

それが10年20年経ったら、特技にもなってるかもしれないし、何よりも自分にとって大切なものになるかもしれないんじゃないのかなって思うんです。

今後やりたいことが見つからないって嘆く時も、周りの環境の影響で目標を見失う瞬間もあるかもしれない。

でも、いま意外と近くにあってなんとなーく続けているものが、将来大切なものになるかもしれない

その中のどれか一つでも、将来自分の大切なモノになってたら嬉しいなって、最高だなと思います。

そしてその自分の大切なモノが、この目まぐるしく変化する世の中で、つらいことがあっても支えてくれるんです。

最高でしょ?笑

好きなことを、すきだなーって思って続けなければ見れない景色は勿論あると思うけど、そう思ってなくてもなんとなーく続けてたら自然と見えてくる景色もある。

だから、何かを始めたり、何かを続けたりすることに大きな理由なんてなくてもいいんじゃないかなって思うんです。

どんなモチベーションであっても、10年続けたら見たことのない景色が見えてきて、続けてきたモノと自分の関係が確立される。

そして、20年続けたらやっとホンモノに一歩近づく気がするんです。

「継続は力なり」という言葉は、力をつけるために続けることが大切だよって意味もあるけど、続けてたら力になるから、とりあえず続けてみたら?って意味も含まれてるんじゃないかな。

だから、軽い気持ちで手を出してやってみるのもいいのかなって思います。

それが続くかどうかは誰にもわからないけど、続いたらラッキーです。

それくらいの気持ちでなんかをやってみるのはありなんじゃないかな。

私も何も考えずに、とりあえず興味ある何かを始めてみようかなと思います。