A:28.4 B:48.3
突然ですが問題です。
AとB、ある数値をあげました。何の数字でしょうか。
記事を読む前に少し考えてみてください。下に少しずつヒントを書いていきますので、徐々にスクロールしていってください。
ヒント1:日本のある何かの平均値です。
ヒント2:AとBふたつの単位は「分」です。
ヒント3:非常にすくない、と言われる数値です。
さて、そろそろ分かってきたでしょうか。次に答えを書くので、もっと考えたい方はしばらくこの画面でストップしていてください。
それでは発表します。
AとBの数値は日本の大学生の1日の平均勉強時間を示したものです。
Aが文系の大学生、Bが理系の大学生となっています。
いわれてみるとあーなるほど、となりますよね。
日本の大学生はほとんど勉強しない、と揶揄されることもあるので自分でこの記事を書いていても心が痛くなる限りです。
これに関連して海外の大学では1日あたり5時間以上の勉強は当たり前、アメリカでは半分以上の人が10時間以上は勉強すると言われています。
さて、今回はこんな切り口から日本の大学生はどうすればいいのか考えていきます。
勉強をしないよりはした方がいいという前提
勉強をしないよりはした方がいい、というのが私自身の大前提です。なぜなら、勉強をして得られるものがあるのは確かですし、何らかの形で将来の役に立つはずです。
また、「とりあえず勉強する」ことによって自分が興味のあるものを見つけられるかもしれませんし、将来専門的に研究するテーマになるかもしれません。
日本の大学生がほとんど勉強をしないとはいっても、一応は高等教育機関なのです。
勉強ができる環境は整っていますし、大学に入った以上その機会は誰にでも与えられているはずです。
大学生の本分はやっぱり勉強ですし、その環境を与えられているのであれば、当然勉強はした方がいいのです。
でも、1日あたり平均1時間未満という悲惨な数値が示すように本当に日本の大学生は勉強をしません。これはなぜなのでしょうか。
文化差から勉強時間の問題を考える
何となく感づいている方もいるかとは思いますが、はっきりいってこれは文化差です。
残業大国である日本では本当に休みなく働く人がいるので、日本人が怠惰とは言いにくいでしょう。そう考えるとやはり日本の大学生が勉強しない理由は文化差といえるのではないでしょうか。
では日本の大学生が悪いのか、というと必ずしもそうとは言えないと思います。
前にも書いた記憶がありますが、大学の授業中の教室を見渡してみましょう。
前の席でまじめに聞いているものが数名、後ろの席で寝ているものが3割、スマホをいじる、内職をしているものが3割、そもそも出席していないものが4割、というのが残念ながら日本の現状であり文化なのです。
いや、授業を受けない人を擁護しているわけではないですが、これは長い歴史の中で日本の教育が生んでしまった欠点です。
実際に海外の大学生の勉強時間が長い背景には、徹底したスパルタ教育であること、学業を主体的に行う学生が多いことがあげられます。
こればかりは今後も変わることはないと思われますし、仕方のないことと考えます。
その上で考えてみて欲しいことは、そんな大学生の時間を何に使うべきなのか、ということです。
経験を積むこと
私は「経験を積む」ことに大学生は時間を費やすべきだと考えています。
経験の量は強みになります。
その意味では勉強も経験を積むことになりますし、勉強以外でも「経験を積んでいる」と思えれば何をしても良いのではないかと考えます。
では「経験を積む」と言えることにはどんなことがあるのでしょうか。私なりの考え方をあげれば、新しいことにチャレンジすることが経験につながると考えています。
私は特に緊張しやすい性格なので、前の日に眠れないことやおなかが痛くなることがあります。
与えられた環境を生かす考え方
海外の大学に比べて勉強の詰め込みがないことを考えると、大学生の間にいろいろなことにチャレンジできることはメリットであるといえるのではないでしょうか。
このpupaの母団体であるop.Cの某代表は「現状をいかにポジティブに考えるか、何のチャンスと考えるか」と話していました。
日本の大学生は勉強をしない、というのは確かに恥ずべきことです。自分で記事を書いていて心が痛くなりますが、日本の大学生は本当に勉強しなさすぎです。
でも、ただ勉強をしていないのではなくもっと胸を張れるような何かを得られれば勉強以上に価値があるとも言えるとも考えています。
時間がある、というチャンスを生かして何ができるのかを考えることが私たち日本の大学生に与えられた使命なのかもしれません。
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