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等身大で生きる 。他者を通して、自分の思い込みから逃れた話

こんにちは。いのもちです。

あなたらしさって何ですか?

あなたは、等身大でいられていますか?

 

コロナで生活スタイルが変わり、時間ができたり、仕事や好きなことができなくなったりして自分らしさが分からなくなっている人もいるかもしれませんね。

それから、ちょうど進学先や就職先を選んでいる人もいるでしょうか?受験や就活の時は特に、悩むことが多いですよね。

 

今回は、ピットインという面談を通して自分と向き合ったお話をしていきます。

 

ピットインとは

 ピットインとは、何かに悩んだとき、困ったとき、一度立ち止まって自分自身と向き合える面談のことです。

pupaの母体であるop.Cが運営しています。

ピットインでは、カウンセリング、コーチング、キャリアコンサルティング等のさまざま多様な要素を含みこんだもので、いくつかのワークを通して、担当のコンシェルジュとお話しながら自己理解を深めていきます。

例えば、自分のこれまでの人生を、感情に着目して振り返ったり、強みと弱みを見つめなおしたりするワークをします。

ピットインの名の由来は、レーシングカーが給油のために”一度立ち止まること”をピットインと呼ぶこと。
1度立ち止まって、じっくり見つめ直す機会を作っています。

 

半年前:できないことだらけ

 「やりたいことがあるのに、いざやろうとすると手がつかない」「いろいろ手を付けすぎてどれも中途半端」「責任をもってやれない自分が嫌だ」「一緒にやってくれそうな人と関係をつくれない」

これは半年と2か月ほど前の私です。
やりたいことはあるのに、自分にはできないことだらけでもどかしくて仕方がありませんでした。

ちょうど、自分が本当にやりたいわけではないと思ったことが、自分にとってストレスになっていたため、参加していたいくつかのプロジェクトを手放したところでした。
しかし、自分の本当にやりたいことをやるために手放したはずが、何かを始めることはできていなかったのです。
加えて、周囲の同級生がどんどんと自分らしい活動をしている中で、何も形にできていないことへの焦りもありました。

実はこうした気持ちを抱えていたのは、半年前だけでなく、大学入学から半年間ずっとそんなもやもやした気持ちを抱えていました。

 

1度立ち止まる

そんな時に、たまたまピットインに出会えました。
半年間、月に1回の面談を続けました。
月に1時間の面談は、受験から大学入学後走ってきた歩みをじっくり振り返るという意味でも、日々の営みに忙殺されてしまっている考えや思いを振り返るという意味でも大切な時間になっていたと思います。
仕事や勉強に追われていると、自分で振り返る時間をとるのは難しいですよね。
他者と共に取り組むことで、立ち止まって考える時間が確実に用意できていたことも大切だったと思います。

 

今:等身大で生きる感覚

半年間のピットインを終えて変わったことは、前より等身大で生きる感覚を大切にするようになったことだと思います。

自分の心地よさを大切にし、無理をしすぎず、ありのままでいること、自分の望むことのために力をつかうようになってきました。

周りの目を気にせず、自分の判断軸で他人の評価判断の軸にとらわれすぎずに行動していると思います。

自分の心地よさを大切にするようになったことで、肩ひじ張ってピーンとしていた自分から、ナチュラルな自分でいられることが多くなったように思います。

同時に、他者に心を開き、できない自分を見せられる機会が増えました。

以前はLINEの打ち間違えさえイヤで送信を取り消していましたが、消さずに訂正して笑えるようになったし、分からないことをくても隠れて自分だけで調べていましたがたりしていたことを、他人に相談したり、質問したりできることも増えてきました。

とても些細なことですが、私にとっては大切な一歩です。

とはいえ、まだまだ、自分はできないことだらけだと思う時もたくさんあります。

しかし、自分が悩んでいること・葛藤を自覚して、意識的に自分の状況を捉えなおしてみるという方法を知ったし、自分の価値を前よりも信じられているので、やみくもに自分を責めるのではなく、原因を考えるようになったと思っています。

振り返って:今の自分・軸・ありたい姿

半年間のピットインを振り返ってみます。

ちなみに、担当コンシェルジュは、みやじい。とてもあったかく私の話を受け止めてくれる素敵な方でした。

みやじいと話をする中で、3つのプロセスをぐるぐると繰り返していたと思います。

自分の状態を知ること、自分の軸とつながること、自分のありたい姿を見つめることです。

それでは、印象に残っている具体的なやり取りを紹介したいと思います。

 

思い込んでいたこと

ピットインの中では、たくさんの自分語りをしました。
私のやりたいことや幼いころからの想い、モヤモヤなど、普段自分の中でぐるぐると考えているものを語っていく中で、みやじいが言ってくれた言葉があります。

「いのもちの達成したいことは、少し高次にあって、大きくて複雑で簡単ではないよね。今は、じっくり材料集めている途中の時期なんじゃないかな。」

イベントを開くといった、ほかの人の目に見える形の活動を早くしなければと思い込んでいた私は、ハッとし、そして安心しました。

他人動くスピードのなかで、見えなくなってしまったものを受け止めてもらえた感覚でした。

その時の私は、他人と比べるあまり、自分のことがよく見えていなかったのです。
これは非常によくある話だと思いますが、その渦中にいると意外と気が付かないものですよね。

自分の力不足だと思い込んでしまうのです。

ピットインで1度立ち止まり、みやじいが、違う目線から私の状況を観察してくれたからこそ、自分の思い込みに気づくことができました。
さらに、自分のやりたいことや今の自分の状態を受け止めてもらえたと感じたことで、私自身が自分は自分だと受け入れられたのだと思います。
自分が劣っているのではない、自分の持っている力は価値があるから、そちらに目を向けようと安心して思えました。

私がしている、イベント参加や文章を通じた情報収集などのほかの人の目に見えない活動も非常に価値のある活動であると思うことができたのです。

 

私を探索する

第4回目のピットインで、自分の強み・弱みから自己理解を深めるワークをしました。

自分が思う自分自身の強み・弱みをピックアップして、それらがどのようにつながっているか考えるものです。

私が選んだ強みは「感受性豊か・向上心がある・こだわりがある」、弱みは「人に頼るのが苦手・めんどくさがり・考えすぎる」でした。

そして、これらのつながりを考えて最終的に出てきたのがこの文章です。


 考えすぎるのは、「よりよく・より広く・あるがままで存在できるように」「自分の感じることへ納得が持ちたい」というこだわりがあるために、最適を探し続けるから。
 それゆえに疲れてしまい、面倒になる。
 さらに、人に頼れないことがそれを助長させている部分もある。
 いま必要なのは、自分で自分を受け止め、さらけ出し、深く本質的なつながりを紡ぐこと。

 

少々分かりづらい日本語になっていますが、私の強み・弱みは実はこのようなつながりを持っていたらしいと知ることができました。

このワークを通して、自分の行動だけでなく、その背景にある心の動き・葛藤が見えてきた。
行動だけがすべてではなく、私の内面で起きていることも大切だと改めて理解でき、焦りやできない自分を責める気持ちが和らぎました。

そして、自分への納得がこだわりであるという発見は私にとって大きいものでした。
もともと私は、自分のために何かをすることに抵抗がありましたが、今は自分の大切な判断軸のひとつとして扱っています。

自分の心情を丁寧に探った結果自分のための行動にエネルギーが生まれることが分かったし、そうした方が、自分に心地が良く、本当にありのままでいられることが多いと実感しているからです。

 

私は、やりたいことはあるのに、自分にはできないことだらけだったと冒頭で書きました。

でも、本当にそうだったでしょうか?

私たちは自分自身を思い込みで解釈していることが多々あります。

私にとって、ピットインは、自分の状態を捉えなおすいい機会になりました。

それができたのは、他者に語るために、自分の経験や考え、想いを言語化し、他者からフィードバックをもらえたからです。

言語化していくことで、今まで明確に意識していなかったこだわりに出会うことがありました。
自分の軸になる大切なものは何かということですね。

自分の行動の背景となる内面を探索していくことで、モヤモヤや葛藤の後ろにあるこだわりや軸が見えてくきて、隠れていたありたい姿に出会うことができていたと思います。

 

他者を通して自分自身をみつめなおす

自分らしさは時に自分自身からは見えません。

周囲の環境や自分の感情によって思い込んでしまうことがあるからです。

私は、ピットインで他者と共に自己を見つめなおすことで、自分1人では見えなかった自分に出会うこと、今まで肯定していなかった自分を受け入れることができました

自分らしさに迷子になったら、他者に語ること、他者の視点を借りることで、自分自身を見つめなおしてみるのがいいかもしれませんね。
私も以前よりも自分自身として生きる感覚を持って生きている私を大切にしながら、これからも自己理解を深めていきたいと思っています。