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「人を見返す」が「仲間の期待に応える」に変化した経験【#5 インタビュー】

森澤 樹(もりさわ いつき)

追手門学院大学社会学部
op.C副代表|Young Flag代表|キャリアファクトリー運営
大学外ではイベント企画・運営。学内ではプロジェクト活動や2つのゼミに所属していた。4月からIT系の会社で営業として働く。夢は自身の父親を超える事!大好きな瞬間はイベント終了後のお疲れ会でメンバーとする乾杯。

今回はキャンプイベントYoungFlagを企画運営し、2度成功に導いた森澤樹」さんをインタビューしました!

大学入学時には先生になることを志望していました。しかし、彼は2020年4月から営業として社会に挑戦します。

「自分が変わるキッカケをどのように掴んだか」
「人生の岐路に立った時、どのように選択し行動したのか」

あることをキッカケに独自の夢を持ち、自信を持ってそこに突き進むことになったエピソードをご紹介します。

 

昼ギャンブル・夜バイトの大学生活

── 大学生活も残り数ヶ月ですね。今はop.Cのコアメンバーとして活躍されていますが、それ以前はどのような学生生活を送っていたのですか?

いつき大学1,2年の頃は、学校・ギャンブル・バイトです(笑)

学部の授業は友達に出席してもらってました。ただ教職だけは、ちゃんと自分で行ってました。

むしろこの経験があるからこそ、学ぶ楽しさを知れたし、気づくタイミングが遅かっただけです。等身大の自分として、あってもいい部分だと思ってます。

 

── ある意味で大学生らしい生活してますね〜教職ってかなりたいへんなイメージあるけど、それだけはちゃんと続けられていたんですね!特別な理由があったり?

いつき教職は、みそぎです(笑)中学の時に暴れん坊で、喧嘩ではなく口が立つほうだったので、それで先生にご迷惑をおかけしました。

ただ、あの先生がいなかったら今の僕はいないくらいです。高校に入っても相談に乗ってもらい、「先生になるわ!」って宣言して大学に進学しました。

怠惰な大学生活を送っていながらも言葉への責任感があったのか、教職だけはちゃんと行ってました。

 

── なるほど!ちゃんと自分の言ったことに対して責任を持つところが男前です!

いつきただ、入学して1年経った時に教職への違和感を持ち始めました。自分がしたいことじゃなくて、しなければならないことになってる感じ。

それがしんどくて、教職行く前に気持ち悪くなって吐いてしまうことが続いて、逃げる形で2年生の春に教職を辞めました。

 

── わかります。興味があるものも義務的になると面白くなくなる感じですかね。

大学に行く意味を感じなくなるが、再び見つける。

 

── 教職を辞めてからは何をしていたのですか?

いつき教職を辞めるとなると、大学に行く意味がないなって思い始めました。

どうしようって思ってる時に、人生で初めての花火大会に行ったんです。

そのときに、たくさんの老若男女がみんな同じ顔して空を見上げている情景を見て、これを作り出すのに花火師・運営・警備員・電車でアナウンスしている人など多くの人が関わってるんだなーって感じました。

そこから企画とか運営ってすげえってなり、「なにかイベントに関わりたい」と思うようになりました。

 

少し話は変わりますが、その後に10年来の友達と一生会わなくなるレベルの喧嘩をしました。

そいつが学校を辞めるって言い始めたことが喧嘩の始まりで、僕が捨て台詞で「お前より大卒で給料高くなったるからな」って言ったんです。だけど、自分がその台詞に一番違和感を覚えました

別に大学頑張ってないし、本当に良い給料がもらえるのかなって。

そんな不安からとりあえず頑張ろうってなったので、インターンに申し込んだり、大学のプロジェクトに参加しました。

インターンで全然活躍できなかった。しかし・・・

── いろいろ頑張ってみた結果、どうでした?

いつき今深く関わらせてもらっているop.Cの代表、わくさんに出会いました。

長期インターンを申し込んだ先がわくさんのいる会社で、そこではボロボロだったんですよ。コンセプトのわからないいつきと言われるくらいに。

就活イベントを作るミッションのインターンで、それのコンセプトを考えてきてと言われ、一旦持ち帰ることになりました。結局、2週間後にわくさんに「コンセプトってなんですか?」って聞きました。

2週間努力の方向性を間違えていたり、他の2人のインターン生とうまく噛み合わなかったり、それに腹が立ってイベント1週間前に辞めさせてくださいって言ってたり。

そんな感じだったので企画もグダグダでした。

 

── コンセプトがはっきりしていないと、参加者も主催者側も目標達成できなくなっちゃいますよね。

ただ、インターン生の1人が参加者を15人くらい呼んでくれたおかげで、会場に入れる人数より多くの人を集めちゃって、(参加者に対して)来ないでくださいって連絡をするくらいでした(笑)

社員さんのおかげもあり、イベントが成功したというよりは「成功しちゃった」が正しいです。

 

── すばらしいですね!社員さんに助けてもらったとはいえ、最後までちゃんとやり抜いてる!

インターンを終えて一週間後、わくさんから連絡をいただいて、当時は名前も形もなかったop.Cの構想をプレゼンされました。

そのメンバーを募るため、4人くらいが集められ、一緒にやらないか?という誘いを受けました。

 

── インターンが終わっても社員さんとつながりがあるのいいですね!どんな構想でしたか?

「生き方・働き方」というテーマでしたが、ぶっちゃけ興味はなくて。

長期インターンでボコボコに言われて、落ち込んで、挙げ句失敗して、当時はわくさんのことが嫌いだったんですけど声をかけてもらえたことがうれしかった。

それ以上に悔しくて自分に腹が立っていて、「ここで成功して、就活のタイミングで、わくさんのいる会社を受けて誰が行くか!」って言ってやろうと思っていました。

なので、どうやってギャフンと言わせるかを考えて、op.Cで活動を始めました

生き方・働き方を考える団体「op.C」を結成する

── 相手を打ち負かしたい動機も大事ですよね!op.C一発目の仕事ってどんなことでした?

いつきmeet upでの集客ですね。GW明けにわくさんの家に集まって、op.Cという名前が決め、イベントやろうぜってなりました。

インターンのイベントで20人を集客ができていたので、僕に対する期待値が上がっていたが、実際に僕が呼んだのは20人中の3人くらいで、ぶっちゃけ集客能力は僕にありませんでした。

だけど、5人集めますと宣言して「やばい、言ってしまったし期待されてる」って思いながらがむしゃらにやって8人くらい集められました

やばいと思う気持ちが良いように働いてくれました!

 

── すごいですね!宣言した上でちゃんと結果を残せるのは尊敬します。

いつきやり遂げて気持ちにスッキリした感じがありました。これまでに持っていた怒りが変わっていくように感じです。

 

── じゃあその頃くらいからわくさんはギャフンと言わせる人から、一緒にやっていく仲間って感じになったの?

いつきいや、まだです!半分くらい気持ちは動いていましたけど、仲間として認めたくない時期でした。

サマーインターンに参加した企業で、たまたまmeet upのイベントについてプレゼンさせてもらう機会をいただいて、その頃からop.Cめっちゃ楽しいってなってました。

ゼロからのイベント企画・運営で得たモノ

── なるほど、それ以来は楽しんで活動に取り組むようになったんですね。

いつきそうですね。第2回meet upが終わった頃には、過去にわくさんが運営していたYoungFlagの話をしてもらい、「やってみない?」といわれて始めました。

あの時言われた「やってみない?」はわくさんと一緒にやるものだと思っていました。

ただ、一から作り上げるとなると、インターンの時とは違ってお金も発生するし、仲間集めからしないといけないし、苦労しました。

 

── そこで初めてゼロからイチを生み出す機会を与えてもらって、なにから手をつけていったのですか?何もわからない状態で自ら行動するのって結構難しいと思うんですよね。

いつき「わからないことをわからない」って言い続けていました。op.Cを始めたころから大学のゼミを2つ掛け持ちし始めて、本当にわからないことだらけでした。

どこかにカッコつけちゃう自分がいて、「わかるか?」って言われたときに「はい」って言いそうになるんですけど、「わからないです。なにがわからないかがわからないです。」って正直にいうことから始めました

 

── 言い続けたことによってどんな変化が起こった?わくさんからなにか教えてもらえたのかな

いつきいや、わくさんは天才で。バーンってやってシュッてやればいける!って言われるから、バーンっていう曖昧な表現はどんなことを求められているのかに気づけるようになりました

 

── 相手の意図を感じ取るって大事ですよね。今では「コンセプト考えてきて!」って言われても期待に応えられるようになりました?

いつきそうですね。気づきの力はop.Cがくれたっていうか、CareerFactoryがくれました。

 

生きる力を身につけたキャリアデザインスクール事業

── そうだったんですね。キャリアファクトリーで特に思い入れのある回はありますか?

いつき第1講です、絶対!視点・視座・視野がテーマで、学びや勉強が楽しくなる考え方を教えてもらいました。「ちっちゃい子が相手の立場になって考えてみなさい」っていうのと一緒やなと思って、そこからモノの見方を変えることを努力していました。例え話を多くして話すとか。

最終講も印象的で、自分に自信を持てるようにまりました。ビジョンマップというものをがっつり3時間ほどかけて作りました。

 

これを作る前に少し病んでいて、就活に集中したいのにいろんな足かせがあって、op.Cを初めて飛びました。3日ほど引きこもって自分の夢について考えたんですよ。

その時、職に対する夢に自信が持てなくて、コワーキングスペースとかフリースペースを作りたかったけど、周りの友達が高卒で働いていることもあってあまり言えなくて。

 

初めてビジョンマップで他人に発表したときに、「いつきくんらしいね」と言ってもらたことで、「自分を認めてもらっただけでなく、夢を語ってもいいんだ、夢って自由やな」って思えた瞬間でした。

あの場で夢を話せたからこそ、就活が成功したと思うし、やりたいことはやりたいって言っていいなって。

 

── 時系列的に、youngflagの企画運営をしていた頃は自分の夢に自信を持てた以前のことだと思うのだけど、夢を語る場としてあるyoungflagにどんな思いを持って取り組んでいましたか?

いつき初めはわくさんに認められたいだけで、たまたまYoungFlagがそうだったんです。ただ、親父の影響で責任感というか期待されたものに応えたい思いがあって、やり遂げたい気持ち、一緒にやってきた仲間の成長ややり遂げた後の乾杯のために必死に取り組んでいました。

わがままではなく、あるがままに

── 新たになにか始めようとしているけど自信がない人や、これからの人生の分岐点にいる人はどうしたらいいと思いますか?

いつき僕の好きな言葉に、「随処作主」というものがあります。

わがままではなく、あるがままに。何か目的がなくても「楽しい、居心地がいい」くらいの感じでやってみたらよいと思います。なにより楽しむことが大切です。

 

── 本日はありがとうございました!