あなたは、日本人の考え方や、教育に疑問を抱いたことはありますか?
特に、海外に留学経験のある方は、海外と日本を比較したときに、日本の考え方って独特だなと思ったことがあるかもしれません。
また、日本人って生きていて窮屈そうだな、周りを気にしすぎだな、とか思ったりしませんか?
今回は、日本人の考え方とは全く異なるフランス人の考え方をあなたに知ってもらって、自分の考えと改めて向き合ってほしいなと思います!
日本人には、固定観念が強く、周りの目を気にしがちなイメージが少なからずあると思います。
対して、私がフランスに行って感じたのは、周りの目を気にせずに自分らしく生きている人が多いということです。
もちろん全ての日本人、フランス人がそうではないですが、そのようなイメージが有るという前提で進めていきます!
日本の教育って独特・・・!?
さて、昔のことを思い出してみてください。先生や親からどんな教育を受けましたか?
私は、ひたすら暗記することを強要されたという思い出があります。
算数の公式、歴史上の人物など、テストで正確な答えを書くためにひたすら暗記していました。そして、答えのあるものをひたすら解く。
これは何でこうなるの?と聞くと、これはこういうものだから。暗記ものだから。授業を止めて質問すると、周りの友達に邪魔者扱いされる。
このような経験はありますか?
小さい時の私は、日本の小学校という世界しか知らなかったので、これが当たり前だと思っていました。
しかし、そんなことはないんですよね。
私は、ゼミでフランスについて研究しているので、教育について調べました。すると、日本にはない哲学教育を行っているというデータがあり、驚きました。
バカロレアと呼ばれる、フランスの哲学試験
フランスの高校生は8時間、つまり毎日1時間以上哲学を勉強しているということです。
理由は、大学受験に必要だからです。
フランスには「バカロレア」という日本のセンター試験のようなものがあり、そこには4時間の筆記試験の哲学科目があります。3問の筆記試験に4時間です。
どんな問題なのか、実際に出された問題を見てみましょう。
2018年、実際に出題された問題です。
1.文化は我々をより人間的にするのか?
2.真理を捨て去ることは可能か?
3.ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』からの抜粋の解説
この3題です。あなたは解けそうでしょうか?
これらの問題は見るからに正解はなく、自分で考え、結論を導かないといけません。
他にも様々な概念をもとに問題が出されます。「幸福」「欲望」「自由」など。
高校生の時に「幸福」って何だろう?と考える日本人は少ないと思いますが、フランス人はたいていの人が「幸福」について考えてから大人になっています。
実は、フランス人は日本人よりも圧倒的に幸福度が高いのです。
2019年の世界幸福度ランキングは、日本が58位で、フランスが24位です。
これはなぜなのか?
私の中では、「哲学を学んできたから」なのかなと思っています。
自分にとっての「幸福」を良く分かっている。そして、自分という存在が何よりも大事だということも良く理解しているのです。
自分らしく生きるって何だろうか?
自分にとっての「幸福」って??自分が存在している理由って??
多くの日本人は、就職活動のときに初めてこのような問いにぶつかるのではないでしょうか。
就職活動が始まると耳が痛いほど「自己分析しなさい!」と言われますよね?
そこで初めて自分について考えます。でも昔から、答えのあるものを解いてきた日本人は、正解は何なのか考えます。
その結果、世間体や他人の意見に流されてしまって、本当の自分について考える前に就職活動を終えて、大人になってしまうのです。
そのため、自分は何のために働いているのだろうか?自分はなぜ生きているのだろうか?自分はなぜ幸せになれないのだろうか?
大人になって、答えのない問いに苦しみます。
では、そうならないためにはどうすればいいのか?
私は、「自分は自分、人は人!」と思い続けることが大事かなと思います。
人それぞれ考え方、生き方、働き方は違って当たり前だから、自分にとっての正解は何なのかを常々考えないといけないのです。
「自分なんて、誰にも分かってもらえない。」「本当の自分を出すのが怖い。」そう思っている方いるかもしれません。
人に自分を理解してもらおうとすると、確かに難しいかもしれません。
しかし、ありのままのあなたを受け入れてくれる人はいると思います。
人から変な人扱いされるか、周りの人に合わせて苦しむか・・・どちらの方が嫌ですか?
私の例を話すと、就活では思いっきり自分を出していました。
就活の固定観念にとらわれず、企業に合わせることもせず、「自分の言いたいことを普段の雰囲気で言う!」と心がけて就活をしていました。
そのスタイルは賛否両論ありますが、自分が何年も働く会社なのに、偽りの自分を面接で見せてしまうと、後々しんどい思いをするのは、自分だなと思っていたので、、、!
その結果、ありのままの私を受け入れてくれる企業が見つかったので本当に良かったです。
自分の考えと向き合ってみよう!
今回の記事は「幸福」とは?など言っているので、少し宗教っぽいって思われたかも知れません(笑)
でも、自分らしく生きれていなくて苦しんでいる方に少しでも私の思いが伝わればいいなと思って記事にしました。
私自身、ずっと親の言いなりで生きてきました。親の言う高校に行って、大学に行って…
なんかおかしいなと思っていて、でも逆らえないし自分の意思を主張できない…そんな日々を過ごしていました。
このままではずっと後悔してしまう!と思い、就職活動では絶対に自分の心が動いた会社に就職しようと決めました。
どこで働くかって正直どこでも良いんですよね。
自分が働きやすければ良いし、自分の夢が叶うなら良い。会社の名前でどっちが上とか下とか争っている時点で、「この人幸せじゃないんだろうな…」と思ってしまいます。
大切なのは、自分がどんな人生を歩みたいのかどうかです!
日本人って他人を紹介するときに、名前と、会社名(学校名)をいうことが多いと思うのですが、フランス人は、名前と、その人が最近起きたプライベートな話をするそうです。
例えば、「こちらは、さつきです。先週スペインに旅行したそうです。」という風に。
肩書きなど気にしていないのですよね。自分が良ければそれで良い。このフランス人の考え方が私は好きです。
日本人の考え方の方が良いとかフランス人の考え方が良いとかではないですが、どんな考え方が自分は合っているのか、生きやすいのか、一度考えてみてください!
そして、この記事を読んで少しでも多くの人が自分らしく幸せに生きていけたらなと思っています!!