夏休みも終わり、就活準備を本格化する人も増えてきたのではないでしょうか。
そんな就活において、インターンは見逃すことのできない大きな存在だと思います。
「行った方がいい気がするから」と参加を検討している人も少なくないかもしれません。デザインを専攻する私も二年生の時、そういった考えでインターンを検討していました。しかし最終的にとある企業に直談判してインターンのお願いをすることになりました。
そんなただなんとなく、で行こうとしていた私が、なぜ企業に直接インターンシップのお願いをするようになったのか。就活を終えた今、振り返ってお話ししたいと思います。
もし同じような考えの方がいれば、ぜひこの記事を通して「なぜインターンに行くのか?」を改めて見つめ直してみてください!
一年で変わった私の目的意識
二年前期・なんとなくインターン時代
私は二年生の時から何か就活に向けて動かなければならないのではないかという漠然とした考えから、二、三年生が受けることのできるインターンシップの授業を受けることに決めていました。
その授業は受講にあたって希望企業の提出と教員との面接で合格する必要があったため、わからないなりに準備を行い、面接に臨みました。
しかし、そんな私に先生から投げかけられたのは「本当に希望を出している企業に行きたいの?」という言葉でした。慣れない面接に加え、予想外の言葉にうろたえてしまった私は当然面接に受かることなく、結果的にその年はインターンシップを受けることはありませんでした。
二年後期・ここだからインターン時代
ショックの大きかった不合格という結果に、2年前期はとても落ち込んでいました。なぜ落とされてしまったのか。その理由がわからないまま ただ自分自身や意思を否定されてしまったように感じたのです。
しばらくはショックを引きずる生活が続きましたが、そんな私にも転機が訪れます。課題制作のために行ったイベントでとても面白い企画を行う企業に出会えたのです。
以降はその企業の追っかけのように様々なイベントに足を運ぶようになりました。ブースにいる社員さんや社長さんとも仲良くなり、新商品や企画についての話などかなり深く話を聞く中で、少しずつ企業への関心というものがわかるようになっていきました。
また、同時に他のブースを見て回ることで、業界の方向性がわかるようになったり傾向が理解できたりと、無意識のうちに業界研究につながっていたように感じます。
三年前期・ここしかないインターン時代
そして面接に落ちてから一年が経った三年生の春。去年はインターンシップの授業を受けていなかった周りの同級生たちがインターンを取るべきかを話す中、私は「これだけずっと関心を持っていろいろな話を聞けたこの企業のインターンを受けたい!」と決意しました。なんとなくでインターンに行こうとしていた時とは違い、明確な目的意識や企業への関心を持つことができたのです。
しかしそう決意したものの、決して大きくはない企業だったため、新卒の採用はおろかインターンやアルバイトの募集もかけられていませんでした。
そんな状況の中、私の脳裏に一つの考えがよぎります。
「会えるなら直談判してしまえば良いのでは?」
この企業に行けないならインターンに行っても結局形だけで満足してしまう。そう思った私は直近に開催されていたイベントに足を運び、そのままブースにいた社長さんに直接交渉することにしました。
何度も話をさせていただいたとはいえ、今回のお願いはイレギュラーなもの。そもそも受け入れることができないかもしれない、断られてしまうかもしれない。様々な不安が頭をよぎりましたが、しっかりと自分の言葉で気持ちや考えをお話ししました。
それらの話を最後まで聞いていただいた結果、4-9月の半年間有給インターンとしての活動を始めることができました。
自我を持ったインターンでわかったこと
半年間という長期のインターンだったため、会社の日常や普段の雰囲気を知ることができたり、企業のどこに惹かれたのかがよりわかったことはとても貴重なものでした。
しかし何よりも私が大切だと思ったのは、「ここだから行きたい」という企業の魅力を知った上でインターンに参加するということでした。
先ほど挙げたような感想を得ることができたのも、直接交渉しようとまで思えるほど意識が変わったからだと思っています。
なんとなくインターンに行こうとしていた私にかけられた「本当にその企業に行きたいの?」という言葉。当時、私はその言葉に返事ができず、またその原因にも気づいていませんでした。しかし今では私が「インターンに行った」という結果が欲しいだけだったからだとわかります。
本当に大切なことはインターンに行くことではなく、その企業の中で何を学びたいかを自分の頭でちゃんと考えることだと私は思いました。
改めて、今なんとなくインターンに行こうとしている人も、「なぜその企業に行きたいのか?」をぜひ一度考えてみてください。
「本当にその企業に行きたいの?」と言われた時、何か一つでも理由を話せるような、そんな自我を持ったインターンに繋がれば幸いです。