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サラリーマン一年目のミニマムライフコストを実際に計算してみた。

どうも、pupaライターのふさです。

来年から東京で暮らすのかー。

僕は来年から、東京のITベンチャーでサラリーマンとして生活することになっているのですが、そこで問題になってくるのが「お金」の問題

僕は住む場所は大事にしたいタイプで、通勤時間が長いのが嫌とか、バス・トイレ同じは嫌とか、結構注文をつけたくなるのです。しかし東京は家賃が高い。上を見るとキリがありません。

いくらまでなら家賃に使っても問題ないんだろう?と考えているときに、たまたまミニマリストYoutuberの動画でミニマムライフコストという概念を知り、「1ヶ月の家賃にかけられる金額」を把握するために計算してみました

お金の使い方ひとつとってもなんとなくではなく、自分の状況を客観的に把握することで納得感を持った選択ができるように感じました。

ミニマムライフコストってなに?

ミニマムライフコストとは「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のことで、要は「あなたは一ヶ月にいくらあったら不自由なく生活できますか?」ということです。

この質問にパッと答えられる人は少ないのではないでしょうか?

ミニマムライフコストは、四角大輔さんという方が著書『モバイルボヘミアン』で提唱している概念であり、「【全文公開】「ミニマム・ライフコスト」を把握する―お金から自由になり、リスクをとる勇気を得る」で詳しく紹介されています。

自分が幸せに生きれる基準を明確にすることで、「ここから先は浪費・ここから先は贅沢」を把握できるようになり、自分で自分をコントロールできている感覚を持つことができます。

ちなみに「ミニマムライフコスト」とググると、フリーランスの方やミニマリストの方が書いている記事がたくさんヒットしますが、この考えは働き方にかかわらず重要だと思うので、サラリーマンの方もぜひ参考にしてください!

お金持ちじゃなくても、安心してお金を使いたい…

僕自身、お金に関してはかなりざっくりとしか計算したことがなく、いつも「なんでこんなにお金がないの?」と思っていました。

現金をあまり使わないので、口座やカード情報を家計簿アプリに繋いでみたりしましたが、結局「あーお金ないなあ」と再認識するだけ、というのを繰り返していました。

つまり、1ヶ月間を幸せに生活するためにかかる最低コストというのを計算したことがなく、いくらあればいいのかがよくわかっていませんでした。

「生活収支の計算」や「お金の勉強」から逃げていると、「お金の呪縛」から永遠に逃れられず、勇気を持って行動を起こしたり、日々挑戦することができなくなる。

社会人になり、給料が上がるとつい生活レベルを上げてしまい、全体的な出費が増えていく。一度それに慣れてしまうと、収入の増減に振りまわされるようになり、その暮らしを失うことがおそろしくなる。

そうやって人は行動力と勇気を失う。「もっともっと」と欲望は膨張を続け、人間は気づかぬうちにお金の奴隷になってしまう。

引用:【全文公開】「ミニマム・ライフコスト」を把握する―お金から自由になり、リスクをとる勇気を得る

怖いですね…。幸せにお金は大事ではないといくら言っていも、自分の財布の状況すら把握していないようでは、「お金の呪縛」にとらわれる事になり、豊かであるはずがありませんね。

ミニマム・ライフコストとは、ぼくがつくった概念で「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のこと。これさえわかれば、「これ以上は無理して稼ぐ必要はない」ということに気づくのと同時に、ムダな出費こそがもっともハイリスクな行為、という「お金の本質」を知ることもできる

引用:【全文公開】「ミニマム・ライフコスト」を把握する―お金から自由になり、リスクをとる勇気を得る

新卒でもらえる給料はたかが知れていますが、この最低ラインを把握していれば、少しは安心できるのではないでしょうか?

ちなみにミニマリストでテレビ出演などもしているしぶさんのミニマムライフコストはたったの7万円/月だそうです。福岡で家賃が安いとはいえ、ミニマムすぎる。

新卒一年目・都内に住む予定の僕のミニマムライフコスト

冒頭にも書いたとおり、僕は来年から東京で働くサラリーマンです。

なので

・社会人一年目
・サラリーマン
・ひとり暮らし
・都内住み

という前提で参考にしてみてください。

ちなみに、ミニマムライフコストの定義としては「健康的に」生きられるというものですが、今回は娯楽等も含めて「幸せ」に生きられる最低コストを考えました

ちなみに、固定費と変動費の分け方はこの辺を参考にしています。

それが以下の表。

今回は家賃を算出するために、額面の給与からライフコスト合計を引くかたちにしています。

 (家賃) = (額面の給与) − (家賃を除くライフコストの合計)

また、黄色の部分は個人的にコントロールができる部分です。

特徴的かと思われる部分のみ、解説を入れていきます。

1ヶ月の固定費:家賃 + 57,512円

ちなみにライフコストを下げる際は、一度決めてしまえば無意識でOKな「固定費の削減」が基本戦略です。

どういうことかといいますと、こういうことです。

変動費を下げるには毎日意識しないといけませんよね?

あ、今月これ以上外食やばいかな、、とか、この服買っていいかな、、とか。

しかし、スマホを格安シムに変えるとか、無駄なサブスクをやめるとか、家賃を下げるという節約は、その瞬間の手続きさえしてしまえば、無意識の節約が可能というわけです。

家賃:??円

固定費を上げるのは愚かですが、住む場所に妥協したくない僕にとっては最も大事。

そして、最も大事とはいえ、固定費である家賃を「んー10万かけたい!」と決め始めることはお金の呪縛であると考え、最後に残します。

額面の給与から、すべての合計を引いた額が、「1ヶ月の家賃にかけられる金額」です。

通信費:7,043円

スマホは格安シムで安い。自宅に光回線は契約しないつもりです。

また、WiFiはインターネット無料物件を選ぶなどで0にすることも可能です。

保険・年金・税金:41,622円

新卒一年目で既に働いている友達に教えてもらいながら参考程度に書いたのですが、え、高すぎじゃないですか?サラリーマンが源泉徴収票を見て絶望している意味がわかりました。

サラリーマンだと源泉徴収なので、自分の所得のうちいくらを税金や保険料として収めているのかをあまり意識しないかもしれませんが、これも「生きているだけでかかるコスト」として、今回はミニマムライフコストに含めて計算しました。

ここを下げられる工夫がないか、ぜひ調べたいところです…

サブスク:1,305円

毎月買うサプリ、薬、プロテインなどある方は、それも定期購入の固定費に入ってきます。僕は今の所これだけの予定です。Amazonはないと死にますね。

1ヶ月の変動費:90,000円

食費:40,000円

総務省が行なった2017年度の家計調査によると、一人暮らしの食費の平均は1ヶ月あたり約4万円、正確には39,649円(内、外食費10,897円)です。

「帰り道のコンビニでアイスを買わない」などの決まりを作ると、いつも意識しておかなければならず結構ストレスになると思ったので、「幸せに生活する」という軸で考えたときに食費での節約は行わないことにします。

交際費・娯楽費:35,000円

概算ですが、これらは合わせて35,000円に抑えると決めました。友達とたくさん飲みに行ったら服など趣味のものを買うのは抑えたり、その逆だったり。

飲み歩くタイプの方だと、ここがもう少しかさんでしまいますね。

交際費、ほんとはもっと減らしたいですが、お金を理由に誘いを断るのもなあということで、15,000円まではセーフです。

その他(貯金・投資):30,000円

保険会社に勤務している友達が、社内預金を30,000円入れていると言っていたので、それを真似して30,000円です。最悪、病気などで仕事をやめても生きていけるだけのお金だけは2〜3年で貯金しておきたいので、ここは削れません。

幸せに生きるために ¥177,512円 + 家賃 がかかる。

正確には、保険・年金・税金や貯金の部分はミニマムライフコストと呼ばないかもしれませんが、とにかく僕が東京で幸せに1ヶ月過ごそうと思うとこれだけのお金がかかります。

さて、今回の計算で僕が知りたかった「家賃」ですが、計算の結果かけられる家賃は…

75,000円~80,000円です。

想定した状況としては以下。

・東京都内勤務
・ひとり暮らし男性
・社会人一年目
・額面給与おそらく25万程度

正直、「やっぱこれくらいに落ち着くか〜」という感じです。はじめ10万とかかけられると思ってわくわくSUUMOとかみていた自分は愚かだった…

 

話が変わりますが、仮にもう少しだけ贅沢を惜しんで、生きることだけ考えるとします。

食費を2万円に抑えたり、交際費や貯金等も省くと、70,000円+家賃くらいになります。実家に住んだり、家賃の安い地方に住めば、切り詰めなくても(手取りで)10万円あれば生活するのには困らないということになります。

フリーランスなど、独立しようと考える場合、こういう計算が更に大切になるのではないでしょうか。

「最悪バイトすればなんとかなるやん」みたいな。

つまり、こういう例です。

「お金が心配で独立できない」「正社員をやめるのは不安」という人が、毎月10万円で不自由なく生きていけるとわかったら、もしかしたらその人が今やっている副業で十分かもしれないし、無理だとしても、少しバイトしたら生きれるなってなる。

そうなると、正社員をやめて独立する上での悩みはかなり減らせると思いませんか?

ミニマムライフコストの把握で、お金に対する不安は減った

めんどくさいですが、この計算をやってよかったです。やり始めると意外に楽しいですよ。やはり、こうして数値化して客観視できると、とても安心感があります。

どうしても1年以内に〇〇円貯金したい!となったときなども、減らせるところと減らせないところが明確になります。おそらく一番わかりやすいのは、固定費である家賃の部分。シェアハウスを探せば30,000円~40000円で光熱費込で住めたりします。家賃75,000円として3万円貯金できる計算なので、家賃が3万で済むなら、毎月7万貯金できるのです。

ぼんやりと考えているだけでは、東京暮らしの新卒一年目が毎月7万円貯金するのなんて絶対ムリって思いそうですが、実際の費用を計算してみると絶対に無理ではないですよね。

お金以外に関しても、地味でめんどくさい作業は大切

今回は、「お金」について見える化したことで、コントローラブルなものにすることができました。このような見える化は、お金以外でも大切なことだと思いませんか?

例えば、「時間」について。

なんとなくやることが大量に溜まっていて何から手をつけたらいいかわからないような状態だと、「あーだめだ」みたいな感じになって結局何もできなかったり、何がどれだけ進んだか自分でもわからなくなったりしますよね。

ビジネスよりにはなりますが、「タイムマネジメント」という言葉があったりします。やるべきことを、緊急度と重要度の四象限に分けて考えるフレームワークは有名です。

出典:タイムマネジメントとは?組織全体の生産性を上げる4つの方法

ビジネスに限った話ではなく、例えば「絶対8時間は寝たい」「週に1回必ず友達と飲みに行く時間を作りたい」「1人で本を読む時間が毎日1時間は必要」など、自分が心身ともに幸せで豊かだと思えるために必要なことを考えて見るのもいいかもしれません。(おそらく、お金の計算よりはるかに大変ですが…)

自分を客観的に認識する

ということで、いかがでしたか?

今回は、東京都内に新卒一年目の社会人が住んだ場合の「ミニマムライフコスト」を考えてみました。

この記事を書いて、個人的な学びは「自分を客観的に認識すべし!」

お金や時間、はたまたやりたいことや人生に関しても、どうあれば自分は幸せなのか、ということに向き合っていくことが必要だと痛感しました。認識しないと、分析もできません。

自己分析ってほんとうに大事なんだなあ・・・。